『人は話し方が9割』を読んで学んだ5つのこと【書評レビュー】

教の知

はじめに:「人は話し方が9割』はどんな本?

書名:人は話し方が9割

著者:永松茂久

出版社:すばる舎(発売日:2019)

ページ数:263ページ

 

著者である永松さんは26歳で小さなたこ焼き屋さんから商売を始めました。

少しづつ経営努力を重ね、大きな事業に拡大していきました。

そのときに、利益をあげることだけに注力し、「報告・連絡・相談」を徹底したり、言葉遣いなど、表面的なことに意識が向きすぎていました。

 

『なんで俺の話を聞いてくれないんだ』と周りのスタッフに憤りを感じるなど、情熱が空回り。

当時のことを著書の中で、自分の人との接し方は「論破してなんぼのスタイル」だったそうです。

 

そんな悩みを抱えている最中、「このままではいけない」と自身の言動を振り返り、一方的に話すのではなく「聞き役」になろうと決心しました。

スタッフの話やお客さんへの対応では、『共感的』に『笑顔』で話を聞くことにしたそうです。

 

すると、社内の風通しがどんどんよくなり、職場の環境も改善されていくのを感じたそうです。

お店のスタッフたちも以前より働き方がみるみる改善され、自分で考えて動ける人材に成長していきました。

そんな永松さんが話し方のスタイルをどんなふうに変えて、どんなふうに実践してきたかがこの一冊にまとめられています。

1、否定はしない

人と話をするときに大事なのは、「相手の話を否定しない」ことです。

ネガティブな発言は自分だけではなくて周りにいる人たちにもマイナスの影響を与えてしまいます。

 

相手の話を否定し、自分の意見を言うことで、話を聞いてもらえることに気持ちよくなってしまう人もいます。

 

しかしながら、相手の話を否定してまで意見を伝えるのは、正しいことなのでしょうか。

「正しい」というより、安心して話す関係が大事なはず

 

否定しないと言うことは、相手も自分も安心できる「話す環境」をつくっていくということです。

この環境づくりのためには、まず会話の内容を「ポジティブ」にしていくことが必要不可欠。

そのためにも、自分の話したいことを一方的に話すのではなく、相手の話したいことを引き出すような関わりが重要になってくるのです。

2、微差が大差になる

「微差が大差になる」

この言葉を知っていますか?

この本の中でも紹介されています。

 

小さなことであっても、日々積み重ねていくことで大きなことにつながるということです。

この言葉、めっちゃいいですよね。

 

すぎていく日々の中で、急に大きな成功や成長はやってきません

それがもし訪れるならば、日々小さなことでも前向きに取り組み、一つひとつ積み重ねてきた人だけです。

 

これは何事にも言えます。

スポーツ、勉強、筋トレ、習い事・・・etc

 

そしてそれは「話し方」でも同じです。

相手との関係をどうやって築いているのかです。

 

相手が自分に対して「この人は自分の話をよく聞いてくれて気持ちいいな」と思ってくれていると、自分も気持ちよく話すことができますよね。

 

小さな頷きや暖かい表情、「うんうん」などの相槌、そういった些細なことの積み重ねで相手との信頼を築いていく。

それが関係を築くうえてとても大事なことなのです。

3、『説得』よりも『勝手に楽しむ』

自分が「いいな」と思っていることや楽しいと思っていることをあなたはどうやって人に伝えますか?

相手に自分の気持ちを伝えたいとき、「説得するよりも自分が『勝手に楽しむ』方が効果的」と永松さんも本の中で紹介されています。

 

子どもの頃でも大人になってからでも、周りで楽しそうにしている人を見ていると魅力的に見えませんでしたか?

「宿題をしなさい」とか「本を読みなさい」とか言われたとき、それとなくやる気が湧きにくいのは人間の心理だと思います。

 

不思議と、楽しそうに行動している人を見ているとこちらもその人に引き込まれていきますよね。

カフェでスタイリッシュに読書をしている大学生を見て、それに感化されて帰りに本屋さんで陳列されている本を買ってみる。

そんなこともあります。

 

もちろんその本も面白かったですし、自分で選んだ本、自分で買おうと思った本だったこともあって、本を読むことに全く抵抗がなかったのをよく覚えています。

 

なので相手に自分の聞いて欲しいことを情熱的に話すのではなく、自分が楽しんでいる姿をどんどん見せて周りを巻き込んでいくことが効果的なのです。

楽しそうに過ごしている人って魅力的ですよね。

 

4、話し方を変えることで

「人は話し方が9割」

 

自分の話し方を意識するということは、自分が話す言葉を今までと変えるということです。

つまり、話し方を変えるとは「使う言葉を変える」ということです。

 

人と人が関係を築くには、言葉のコミュニケーションが最も効果的なのはいうまでもありません。

どんな人かを見極めるには、その人が普段からどんな言葉遣いで生活しているかを知ることです。

 

口から出る言葉というのは、その人の内面を表していると言ってもいいでしょう。

ということは、人と話すときに「使う言葉を選ぶ」ことがとても重要になってくるのです。

 

周りが変わってくれるのを待つのでは、いつまで経っても変わらないことにイライラしてしまいますし、そのやるせない気持ちに耐えられなくなるでしょう。

 

相手のことを変えようと必死になるのではなく、まずは自分の言葉の選び方から変えていくことをオススメします。

 

自分が使う言葉を変えていけば、周りの人の言動にも小さな変化が生まれてくるはずです。

その小さな変化を積み重ねていきましょう。

 

いずれ大きな変化へのきっかけになりますよ。

まとめ

『話すことは、聞くことから始まる』

 

今回は「人は話し方が9割」という本について紹介しました。

一度手に取って読んでみるとあなたの言葉のセンスがワンランク上に上がるかもしれませんね。

以上でーす。

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました