最近、わが子が言うことを聞いてくれない…
早くご飯を食べてくれないと片付けができない!
怒っても効果がない、むしろ逆効果に感じる
子どもにそう感じたことはありませんか?
一生懸命伝えているのに、無視されたり、反抗されたり
毎日子どもと関わる中でイライラが募る瞬間ですよね
でも実は、「言うことを聞かない」ことには、きちんと理由があります
この記事では、子どもが話を聞かない理由と、大人としてどう接していけばいいのかを解説します
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1、「言うことを聞かない子」のよくある行動パターン
大人がいくら「言うことを聞いてくれ」と思っていても子どもは思うようには動いてはくれません
- 注意をしても同じことをくりかえす
- わざと反発するような態度をとる
- 返事はするけど行動しない
こうしや行動は大人にとっては困りごとにとして悩みの種になりますが、すべての子どもに共通して起こりうる発達的な特徴でもあります
とくに、2~6歳の子どもは自分の気持ちを優先したくなる時期です
周りのことに興味が生まれ、積極的に行動したり、目的をもって行動することが増えてきます
そのなかで、子ども同士でケンカになることもありますし、よく叱られる時期でもあります
自分のやりたいことに夢中になることもよくあります
積極的に行動することで、周りとの衝突を生むことにもなりますが、適切な関わりをしていけば、ルールを身に付けることができる時期です
つまり、「言うことを聞かない=わざと反抗している」とは限らず、まだ”聞く力”が育っていないというケースも多いのです
2,なんで言うことを聞いてくれないのか
- 「早くしなさい!」
- 「ダメっていったでしょ!」
- 「片付けなさい!」
こんなふうに、つい命令口調になっていませんか?
忙しく、時間がないからこそ伝えているのに、子どもは反発したり、無視してくることもあります
これは、相手が”聞く”ことに意識を向けることができていないのにも関わらず、一方的に声をかけてしまうことが原因かもしれません
子どもが話を聞く準備ができている状態で声をかけると効果的です
とくに「何かに集中しているとき」や『疲れているとき』は、いくら言葉をかけても耳に入りません
子どもが”聞く姿勢”になっているかを確認することが大切です
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3,子どもが話を聞くようになる「声かけ」5選
子どもに「何を言っても無駄」と感じてしまう前に、伝え方を見直すだけで、子どもの反応は変わります
以下の方法は、教育現場でも実践されている方法です
①名前を呼んで、目を見て話す
→「○○ちゃん?」と名前を呼んで注意を引くことで、耳に届きやすくなります
子どもの反応がきちんと返ってくることを確認してから話し始めるのが効果的です
②行動よりも気持ちを認める
→「こうしたかったんだね」「楽しかったんだね」など、子どもの気持ちを受け止めてから声をかけてあげると、子どもも心を開きやすくなります
子どもが心を開いてくれると、こちらの話も伝わりやすくなります
③「ダメ!」よりも「どうすればいい?」と伝える
→「走っちゃダメ!」と伝えるよりも『歩こうね』『ここでは静かにしようね』など、否定的な言い方ではなく、『○○しよう』という言葉も使って代わりの行動を示すことが効果的です
④子どもに選ばせる
→「お風呂には5分後?10分後?どっちで行く」と選択肢をこちらからあたえると、子どもが自分で決めたという意識をもつことができます
宿題をするときにも、「宿題はこの時間までにしてね!」ではなくて『10分か20分、どっちで終わらせる?」と時間を指定して選ばせるとゲーム性もあって楽しめますよ
⑤余裕のある声で、ゆっくりと
→感情的な声よりも、落ち着いたトーンの声のほうが子どもも身構えなくて済みます
子どもも安心できる人の話をよく聞いてくれます
4,感情的になってしまう人へ|イライラとの向き合い方
「感情的になるのは損」と頭でわかっていても、感情的になってしまうのが育児です
でも、イライラするのは「自分が辛い」というサインでもあります
完ぺきを求めすぎると自分がしんどくなってきます
『怒らない』ではなく『落ち着いて話すことができる』人を目指してみましょう
もし、感情が高ぶってしまった場合は、次の3つを意識してみましょう
一呼吸おいてから話すだけで、子どもとの雰囲気は大きく変わってきます
5,子どもの「反発」は成長のチャンス
子どもが言うことを聞かないのは、「ダメな子だから」ではありません
むしろそれは、自分の意思を持ち始めた証拠です
「やりたい!」「今はしたくない!」という気持ちは、自立の第一歩
反発も自分なりに考えているからこそ出る反応なのです
だからこそ「言うことを聞かせる」よりも「気持ちを聞く・関わる」ことが大切です
まとめ|「聞かせる」より『伝わる』を目指そう
子どもが言うことを聞かないのは、成長過程で自然なこと
大人が怒ってもしつけとして定着することは少なく、むしろ関係がこじれてしまうこともあります
大切なのは、子どもが話を聞ける状態を整え、伝え方を工夫することです
そのためには、大人自身がイライラから遠ざかり、余裕をもつことが第一歩です
『伝わる関係』をつくっていけば、子どもは自然と話を聞いてくれるようになりますよ
以上でーす
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