勉強をしない子どもへの対応法:やる気を引き出すサポートとは

「子どもがいつまでたっても宿題をしない」「勉強机があるのに、使う気配がいっこうにない」と思ったことはありませんか?

子どもが勉強をしない理由は、環境によるものや勉強への意欲など、さまざまな原因があります。

「なんで勉強をしないの!?」と感情的にならなくてもいいように、子どもが勉強しない原因を知って、子どもと気分良く関わっていけるよう、ご協力させてください。

なぜ?勉強をしようとしないの?

子どもが勉強をしない要因はさまざまです。なぜ勉強をしないのでしょう。

要因としては、勉強をする環境が整っていないことが考えられます。

大人としては、『将来のために勉強をしていい成績をとってほしい』と強く思いますよね。

しかしながら、そこまで上手くはいきませんし、仮に一度勉強を嫌いと思ってからは、なかなか「楽しいもの」に塗り替えることが難しくなってきます。

なので、まずは子どもを勉強好きにさせようとするのではなくて、自然と勉強に向かえるような周りの環境を整えていきましょう。

そのためにも、なんで子どもが勉強をしたがらないのかを考えてみましょう。

子どもが勉強をしない理由をいくつか挙げてみますと…

  • 教科や勉強の内容についていけていない
  • 「やりたいこと(ゲームや漫画など)」を抑える力がまだ育っていない
  • やらされている感が強い

などです。子どもにとっては「やりたくない勉強」よりも「やりたいゲーム」のほうが優先順位が高いのです。

子どもにとっての勉強がほかのものに比べて魅力的でないことが大きな原因といえます。だから、親としても子どもが意欲的に勉強できるように内容を教えてあげたり、子ども自身が「自分はできるようになってきている」と思えるようにしてあげましょう。

小さな「できた」という感覚の積み重ねが子どもたちの原動力になるのは間違いありません。

親だからできる5つのサポート

親だからこそできる5つのサポートはこちらです。

  1. 興味を引き出す環境づくり
  2. 成功体験を得られるように関わる
  3. 学び方を選択できる機会を増やす
  4. 勉強以外でも成功体験を積めるように機会をつくる
  5. 親としての姿勢を見直す

①集中できる環境づくり

子どもに勉強をさせるのであれば、まずは環境を見直していきましょう。誰かの話し声が常に聞こえる環境では、集中して勉強することも難しくなってきます。子ども部屋のなかに集中をそぐようなものが散乱していないか、マンガやゲームがすぐ手の届くところに置かれていないか、などです。
掃除をしようと思っているときに、ふと手に取ったマンガに興味が出てしまい、予定していた掃除に手がつかないなど、大人であってもよくありますよね。周りの環境がどんな状態なのかはとても重要になってくるのです。
マンガやゲームを全面的に禁止にするのではく、「ゲームをするときはリビングなど、誰かが見ているところ」など、見守ることができるようなルールを一緒に考えてあげましょう。

②成功体験を提供する

子どもが意欲的に勉強に取り組めることが理想的です。ただ単に「勉強しなさい」と怒るのではなく、子どもが自分から「勉強しよう」と思えるように成功体験を積めるようにしていきましょう。
そのために有効な手段として例を挙げると、
「ポイントカードをつくって、できたらシールをはる」などです。
シールをはって成功体験を積み上げることで、視覚的にできたことを見ることができます。動機付けにもなりますし、子どものモチベーションを維持しやすくなります。
よく聞く方法で「テストで100点とったら100円」などもありますが、個人的にはあまりおススメしません。短期的にみると、お金をもらえることで子どものモチベーションは急上昇しますが、点数に意識が向きすぎてしまい、できないことにがっかりしてしまう可能性があるからです。
仮にそのルールを導入するのなら、『100点にこだわらなくても大丈夫』と思えるように声をかけるといいと思います。勉強はお金をもらうためにするのではありませんからね。
さらに、結果型のほうしゅうにすると、その報酬をもらうことが目的になってしまうので、おススメの声のかけ方としては…
『最近、勉強をがんばってるから、今度どこかでかけようか』
のように、事前に報酬をチラつかせるのではなくて、子どもが頑張っている姿を日々見守るなかで「頑張っているから、何かしてあげたいな」と感じたときに伝えてみてください。
子どもからすれば「なんでいきなり」と思うかもしれませんが、本当に子どものなかでも頑張っていることであれば、「次もがんばろう!」と思えるようになりますよ。

③勉強のスタイルを見直す

子どもが勉強をするといっても、小学生の年齢で「自分の部屋で一人で勉強をする」という考えは現実的ではありません。

なので、「いつ」「どこで」「どのように勉強するか」を子どもと話し合って決めるのが有効です。子どもがする勉強もさまざまですが、「塾の宿題」や「学校の宿題」、「テストに向けての勉強」などタイミングによって内容はかわってきますよね。

宿題に関しては、リビングや人目がある程度あるところでさせるのがおススメです。とくに『期限などがあってやらなければならないこと』は大人が見守っている場所でやっている姿を見ながらにしましょう。

理想は、誰に見られているのとかは関係なく勉強ができるようになることですが、それは大学生や大人になってからで十分です。小学生くらいの子どものうちは、親の見える範囲で頑張る姿をみれるようにしてください。

④勉強以外の成功体験を活用する

子どものモチベーションをあげるときに苦手意識をもっている勉強を使って成功体験を積んでいくことだけを続けていくのは、子どもにとっても親にとっても負担になります。

理想は、勉強をがんばった結果が成功体験につながればいいですが、そんな上手くはいきませんよね。なので、勉強以外のスポーツや習い事でがんばったことを認めて、それを子どもの成功体験として積み重ねていくのも一つの手です。

得意なことをもとにして「自分はできる」という感覚を育むことで、ほかのところ(たとえば、勉強)であっても『あのときもできてたんだから、勉強でもきっとできるよ』と認めてあげるといいですよ。

親のしせいを見直す

子どもに勉強することを求めるのであれば、それを求めている親自身が「やっているしせい」を見せれば、説得力がグンと上がります。

親が集中して本を読んでいたり、勉強する姿を見せることで、子どもの学びへの興味を引き出すことができるかもしれません。子どもは思っている以上に親の行動をよく見ています。

子どもを怒って言うことを聞かせるのではなく、一緒に勉強などの課題を解決してくスタンスを見せてあげるようにしてください。

すぐに効果に現れるものではありませんが、間違いなく親が率先して行動に移していれば、自然と子どもにも伝わっていきますよ。

まとめ

勉強をしない子どもを変えようと思うのではなく、子どもが学びを楽しめるような環境をつくっていくことが大切です。環境といっても、部屋の中だけの話ではなくて、周りの人たちの接し方や姿もその一つといえます。

親子で一緒に工夫をして、勉強が少しずつ習慣化していく過程を楽しんでいきましょう。

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