子どものわがままはどうしておこる?親ができる対処法5選

子育て術

子どもが突然、「これがほしい」「あれはやりたくない」と言い出して困ったことはありませんか?わがままは親にとって悩ましい問題ですが、その背後には子どもの成長に欠かせない心理があります。子どもの心理を理解しつつ、大人としては穏やかに対処していきたいですよね。

この記事では、子どものわがままが起こる理由と、親が穏やかに対処するための具体的な方法をご紹介します。

子どものわがままとは?

子どものわがままとはそもそもなんなのでしょうか。

わがままとは?

子どもが『自分の考えや希望を強く主張する』ことです。わがままと似た言葉で「自己主張」という言葉もありますが、似ているようで違いがあります。

子どもの行動をよくみて、これはわがままなのか、自分の意見を伝えようとしているだけなのかを見極める力が大人には必要です。

この違いを知っていないと、子どもが意を決して意見を伝えているのに怒ってしまって、子どもが萎縮したり、自分の意見を言えず受け身になってしまったりします。

なんでもかんでもわがままだととらえるのではなく、「この子の言っていることは、正常に判断できていることか」「仮に要求が通らなかったらどんな反応をするのか」を見ておくのも大切です。

感情的になったり、手を付けられないほど暴れたりするのはわがままだと判断しやすいですが、日常の会話の中で、主張とわがままを判断できるようになっていきましょう。

『わがまま』と『自己主張』の違い

わがまま:他者の気持ちや周りの状況を理解できていないときでも、自分の要求を通そうとすること。

正常な自己主張:周りの状況などを理解したうえで自分の意見を適切に伝える行動のこと。

わがままを言っていると判断できるのは、「周りの状況を理解できているかいないか」が一番分かりやすいと思います。

公衆の場所で長時間のおねだりなどは、すっぱりと「それはダメだよ」と伝えてみるといいでしょう。

しかしながら、それを言ってすぐにやめるなら苦労はしませんよね(笑)

できる限りにはなりますが、今からの予定のなかで、その子がわがままを起こしそうな場面が想像できているのであれば、その場所を遠回りしたり、先に「今日はおねだりしても買わないからね」と伝えておくのも大事です。

子どもは、まだまだ自分の気持ちをコントロールすることが苦手です。なので、そこは親の手で感情的になる場面を回避できるように調整してあげることも必要になってくると思います。

もちろん、いずれは感情をコントロールできるようになってほしいところではありますが。それも「いますぐ」にこだわらずに、「ちょっとずつできるようになっていけばいい」と余裕をもっておくといいのかもしれません。

よく見られるわがまま

  • 買い物中におもちゃやおかしをほしがる。
  • 食べたくないものを強く拒否する。
  • ほかの子どもとおもちゃをとり合う。

などです。ほかにも自分の気持ちだけを主張する場面がわがままなときだと言えます。

わがままが起こる心理

ではなぜ、わがままが起こるのでしょうか子どもの心の中を考えてみましょう。

主にわがままが起こるときの子どもの心理には以下の3つが考えられます。

  • 発達段階の一部分としてのわがまま
  • 注目を引きたい
  • 感情コントロール能力の未発達さ

などが心理状態としてあげられます。

発達段階の一部としてのわがまま

子どもは自我が芽生えると、自分の意見や思いを試したくなります。

親や周りの大人に自分の行動や言葉を見せてどんな反応をするのかを観察しているともいえます。

年齢が小さい時だと観察まではいかないとは思いますが、そんな子どもの発達段階を理解して対処できるのは、子どものことをよく知っている親御さんだけだと思います。

注目を引きたい

わがままな行動は、親の意識や注目を集めたいという思いからが起こりやすいです。

親が自分のことを見てくれているか、自分の行動や言葉に反応してくれるか、親の動向を探っていることが考えられます。

お父さんお母さんが生まれたばかりの赤ちゃんのほうにかかりっきりになっていると、「もっと自分のこともみてほしい!」という思いが芽生えてもおかしくはないですよね。

だからこそ、少しでも特別な二人だけの時間をつくってあげることが、子どもを安心させることにつながるのです。

感情コントロールが未発達

小さい子ども(2,3歳くらいはとくに)は感情を整理したりコントロールしたりする力がまだまだ未熟です。

さらに、「小さいといっても幼稚園の話だろう?」といって、小学生だからと安心してはいけません。

小さいお子さんであっても小学生であっても、不安な気持ちになることは間違いなく、それによってわがままな、自己中心的な考えが表に出る可能性はおおいにあります。

むしろ、小学生ほど発達した後であれば、それなりに知能も育ってきているので厄介なことになるかもしれません。

いつであっても、子どもとの会話や話し合いの時間をつくってあげるようにしましょう。

まとめ

子どものわがままは、成長過程の一部であり、その一面だけをみて否定しないようにするとよいです。

親や周りの大人の対応によってわがままな態度が悪化することもありますが、逆を言えば、その対応次第で子どもを良い方向に導くことだってできるのです。

冷静に周りや背景を理解し、一貫した態度で毅然と接するように心がけていきましょう!

 

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