認定こども園の保育料はいくら?家計目線でわかる徹底解説

子育て術

「認定こども園って結局いくらかかるの?」「幼稚園と保育園の両方の役割があるって聞くけど、費用はどう違うの?」

そんな疑問を持つ保護者の方に向けて、この記事では認定こども園の保育料について、家計に直結する視点からわかりやすく解説します。

さらに、**「1号認定」「2号認定」って何?**という基本から、実際の支払い額のイメージまで一緒に整理していきましょう。

 


 

 

1. 認定こども園の「1号」「2号」って何?

 

まず知っておきたいのが、「認定こども園」では、子どもの年齢や保護者の就労状況などに応じて「認定区分(1号・2号・3号)」が分かれているという点です。この記事では主に3歳以上を対象とする**「1号」「2号」**の違いに注目します。

区分 対象 内容
1号認定 3歳以上/保護者が就労していない or 短時間勤務など 幼稚園的な利用。教育目的の利用が中心
2号認定 3歳以上/共働きなど一定時間の就労あり 保育園的な利用。保育の必要性がある家庭向け

簡単に言えば、1号=幼稚園利用、2号=保育園利用というイメージです。

 


 

 

2. 保育料の基本:原則「無償化」の対象

 

実は現在、認定こども園を含む幼児教育・保育は3歳から原則無償化されています(2019年10月〜)。

認定区分 保育料の扱い
1号認定 月額上限25,700円まで無償(副食費は別)
2号認定 原則無料(副食費・延長保育料などは別)

つまり、**基本的な教育・保育の部分は「無料」**ですが、給食費(副食費)や延長保育などは自己負担がある点に注意が必要です。

 


 

 

3. 副食費や延長保育費に注意!

 

無償化されるのは「基本的な教育・保育部分」のみ。実際には次のような**“見えない出費”**も発生します。

 

  • 副食費(おかずやデザート):月4,500円程度
  • 主食費(ごはん・パンなど):月1,000円程度(園によっては無料)
  • 延長保育料:30分〜1時間ごとに数百円
  • 行事費・制服・教材費:入園時・年度初めにまとまった支出

 

特に延長保育を頻繁に利用する共働き世帯では、2号認定であっても月数千円〜1万円ほどの追加出費があることも。

 


 

 

4. 家計に響く?シミュレーションしてみよう

 

例:共働き家庭(2号認定・年中)・延長保育ありの場合

 

項目 月額目安
保育料 0円(無償化対象)
副食費 約4,500円
延長保育 約5,000円(毎日30分)
雑費(行事・教材) 約1,000円
合計 約10,500円/月

 

表面的には「無料」でも、月1万円前後は想定しておくと安心です。

 


 

 

5. 1号と2号、費用面での違いは?

 

1号と2号では利用時間が大きく異なるため、家庭の働き方に合わせて最適な区分を選ぶことが大切です。

表面的には「無料」でも、月1万円前後は想定しておくと安心です。

 


 

 

項目 1号 2号
利用時間 教育時間のみ(4〜5時間) 保育時間(8〜11時間)
延長利用 原則なし(預かり保育のみ) 延長保育あり
副食費 基本自己負担 同様に自己負担
延長保育料 預かり保育料(月5,000円前後) 延長保育料(時間単位)

「専業主婦だけどパートを少し始めたい…」という方は、1号+預かり保育の活用でうまく調整することも可能です。

 


 

 

6. 認定こども園を検討する際のポイント

 

1. 利用できる時間が異なる

 

1号認定(主に幼稚園的な利用)は、**教育時間中心(通常9:00〜14:00前後)**です。

2号認定(保育園的な利用)は、**長時間保育が前提(最大11時間程度)**で、共働き家庭向けに設計されています。

→ 例えば、共働きなのに1号認定を選ぶと、預けられる時間が足りず「延長保育を毎日使う」ことになり、結果的に不便&割高になることも。

 


 

 

2. 保育料が異なる

 

1号は多くの自治体で「無料(無償化対象)」になっていますが、延長保育や給食費などは実費負担になります。

2号は世帯収入に応じた保育料が設定されており、自治体ごとの差が大きいです。

→ どちらを選ぶかによって、家計への影響が変わってくるため、選ぶ前に要チェックです。

 


 

 

3. 必要書類や手続きが違う

 

1号は園に直接申し込み、2号は自治体を通じた「保育の必要性認定」が必要です。

→「すぐ入れると思っていたのに、手続きが遅れて希望の園に入れなかった」なんてことも。

 

まとめ:認定こども園の保育料は「無料じゃない」けど予測はしやすい

 

認定こども園は無償化の恩恵を受けつつ、家庭の状況に合わせて柔軟に利用できる制度です。

ただし、「全部無料」と思い込むと、後から「こんなにかかるの!?」と驚くケースも。

家計にやさしく、子どもにも安心な園生活を送るために、事前の情報収集と計画が何より大切です。

 

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