反抗期の子どもに戸惑う人へ:反抗的な3つの特徴と正しい接し方

子育て術

はじめに

 

「最近、子どもが口ごたえするようになってきた…」

そんな戸惑いを感じていませんか?実はその「反抗的な態度」、成長の証かもしれません。

反抗期に悩む人が多いところですが、誰もが通る道ですので安心してくださいね。

本記事では、反抗期に見られる特徴やその原因、そして親としての正しい接し方について詳しく解説していきます。

 


 

 

反抗期とは?その意味と時期

 

反抗期とは、子どもが心身ともに成長する中で「自分で考えたい」「自分で決めたい」と感じるようになり、親の指示や価値観に反発する時期のことを指します。

実は、反抗期には以下の2つがあります。

 

  • 第一次反抗期(2~4歳ごろ):いわゆる「イヤイヤ期」。言葉や行動で自己主張を始める時期です。
  • 第二次反抗期(小学校高学年~中学生ごろ):思春期に入り、自我が確立され始める時期です。

 

ただし、明確な区切りがあるわけではなく、小学校中学年頃から反抗的な言動が増える子もいます。子どもの性格や家庭環境によっても大きく差が出ます。

また、子どもによって精神の発達の速さにも違いがありますので、「なんでうちの子だけ・・・」と悩まなくても大丈夫ですよ。

 


 

 

子どもが反抗的になる3つの特徴

 

 

1. 言い返す・親の指示に従わない

 

宿題やったの?」に対して、「今やろうとしてたのに!と返してくる。

これまで素直だった子が、親の言葉にいちいち反応するようになってきたら、反抗期のサインかもしれません。

そのときの子どもの頭の中には「宿題をしないといけないな~」と心のどこかで思っています。

しかしながら、それをすぐに行動に移せずにいるのです。

ゲームやマンガ、テレビやスマホなどによって「やるべきこと < やりたいこと」になっていることがほとんどです。

そのことを理解しておくことが一つ大事かもしれません。

 

2. 親よりも友達を優先するようになる

 

今までは親に話していたことも、学校の友だちと共有するようになります。

これは「親離れ」の一歩であり、自立に向かう自然な変化です。

 

親との関係が築けていることもあり、家庭の外の社会に興味を持ち始めます。

同い年くらいの友だちと関係を深めていくことで、自分という人間を改めて認識するようになるのです。

周りからの見られ方を意識するようにもなるので、客観的に自分のことを見る力が備わっていく大切な時期でもあります。

 

3. 感情の起伏が激しくなる

 

小さなことで怒ったり落ち込んだり…。

大人から見れば「そんなことで怒らないでよ!」と思いたくもなりますが、自分の感情を出す経験を積むという意味でも必要なことです。

怒っている自分が周りからどう見られているのかを認識できる時期にもなります。

自分のことを客観的に見ることで、感情を落ち着ける力を育むことができます。

ホルモンバランスや脳の発達も関係しており、感情のコントロールが難しい時期でもあります。

 

 


 

 

なぜ反抗的になるのか?【原因】

 

 

● 自我の成長

 

反抗の背景には「自分で考えたい・決めたいという気持ちの高まりがあります。

これは決して「悪い態度」ではなく、子どもが「親と対等な関係を求め始めた証拠です。

 

子どもが自分の気持ちを優先することは、これからの成長によって大切なことにもなってきます。

 

● 親との距離感の模索

 

反抗的な態度は、親から少しずつ離れていこうとする子どものサインでもあります。

「ずっと親の言うことだけ聞いていたい子」は、逆に自立が遅れてしまうことも。

反抗的な態度をとることで、「自分」という人間を確立していきます。

意見が衝突することもありますが、温かく見守れるといいですよね。

 

● 外部ストレス

 

学校生活や友人関係のストレスも反抗的な態度に影響を与えます。

家庭ではリラックスしているからこそ、感情をぶつけてしまう子も多いのです。

反対に学校では、素の自分ではなく、学校のなかでも理想とする自分をもつようにもなってきます。

理想と自分の実力の現実に悩む時期でもありますので、大人としてフォローできるようにしていきたいところですね。


 

 

反抗期はいつまで続く?

 

個人差はありますが、一般的に反抗期は数ヶ月〜2年程度と言われています。

ただし注意したいのは、「反抗期らしい反抗がない子も一定数いるということ。

一見“手のかからない子”に見えても、自分の感情を抑え込んでしまっている場合があり、思春期後に爆発するケースも。

つまり、反抗は健全な自立へのプロセスなのです。

 


 

 

親がとるべき対応・NG対応

 

 

やっていいこと

  • 子どもの話を最後まで聞く
  • 命令ではなく、提案として伝える
  • 「選ばせる」スタイルに変える(例:「宿題は今やる?それともご飯の後?」)
  • 子どもを「一人の人間」として尊重する

 

やってはいけないこと

  • 感情的に怒る、人格を否定するような言葉

    (例:「そんな子に育てた覚えはない!」)

  • 暴言や暴力をつかう
  • 無理に従わせる・押さえつける
  • 子どもの言葉を最後まで聞かずに遮る

親もつい感情的になりがちですが、子どもは「聞いてもらえた」「受け止めてもらえた」と感じることで、信頼関係が築かれていきます。

 


 

 

まとめ

 

子どもが反抗的な態度を取るのは、親にとってつらいこともありますが、成長の一過程と捉えることが大切です。

大切なのは「敵」になるのではなく、見守る「味方」でいること

今この時期をどう乗り越えるかで、思春期以降の親子関係が大きく変わってきます。

焦らず、深呼吸して、子どもの「自立」に寄り添っていきましょう。

以上でーす。

コメント

タイトルとURLをコピーしました