世界の教育制度おもしろ比較:フィンランド・シンガポール編
子どもの学びに、国境はない。
はじめに:なぜ「世界の教育」に注目するのか?
「教育」というと、
世界にはまったく違う価値観で育てている国もあります。
その代表格が、
実はこの2国、教育のやり方がまったく逆なのに、
この記事では、そんな2つの国の教育制度を比べながら、
日本の子育てや学びにも活かせるヒントを探していきます。
① フィンランド:自由と信頼の教育
主な特徴
- 宿題はほとんどなし、テストも少ない
- 学校の始業は午前9時ごろ、放課後はたっぷり遊ぶ
- 教員の社会的地位が高く、大学院レベルの研修を受けている
子どもを「信じて任せる」教育
フィンランドの教育は、子どもの自律性を大切にしています。
強制されるのではなく、「やってみたい」「知りたい」
勉強時間が短くても学力が高いのは、
“学びの質”が高いからだと言われています。
日本の家庭でもできること
- 「○○しなさい」より、「どうしたい?」と問いかけてみる
- 自由な遊びの時間を意識的に確保する
- 子どもの“得意”に目を向け、そこを伸ばす工夫を
② シンガポール:効率と成果を重視した教育
主な特徴
- 小学生からハイレベルな授業と定期的な全国試験
- 成績によって進学先が大きく分かれる
- 親の教育熱が非常に高く、塾も一般的
社会全体で「学力」を重視
シンガポールは教育によって国家成長を実現してきた背景があり、
**「教育こそが成功のカギ」**という考えが浸透しています。
そのぶん競争は激しいですが、
ICT活用やカリキュラムの先進性では世界最先端。
「デジタル教育」や「問題解決型学習」は、
日本の家庭でもできること
- 自宅で使えるICT教材やアプリを積極的に試してみる
- 子どもに「なぜ?どうして?」と問いかけ、考える機会を増やす
- 勉強時間だけでなく「学び方」にも注目してみる
③ 正反対の教育でも、どちらも成功している理由
フィンランドは**「自分で学ぶ力」、
シンガポールは「社会で活かせる力」**を育てています。
両者の共通点は、「子どもに本気で向き合う大人の存在」
つまり、やり方が違っても、
- 子どもの可能性を信じる
- 環境を整える
- 親と学校が一緒に支える
この3つが揃っていれば、どんな教育も“成功”になるんですね。
④ 日本の子育てにどう取り入れる?
フィンランドから学ぶ:「好き」を育てる余白
シンガポールから学ぶ:「デジタル活用」と「考える力」
家庭でも、
たとえば…
世界の教育 | 家庭での実践アイデア |
---|---|
宿題なし(フィンランド) | 自主学習で「やりたい学び」を選ばせる |
ICT教育(シンガポール) | 教育アプリや学習ゲームを一緒に使ってみる |
信頼する姿勢(フィンランド) | 失敗しても見守る。声かけは「できると信じてるよ」 |
おわりに:「正解のない教育」を楽しもう
日本にいても、
「この国ではこうしてるんだ」
「うちでも試してみようかな」
そんな小さな興味から、子どもと一緒に学ぶ楽しさが生まれます。
教育に「これが正解」はありません。
でも、「もっとよくできる」ヒントは世界中にあるんです。
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