はじめに
子育ては、どの親も通る道であり、思い通りにいかず悩むことも多々ありますよね
他の子どもを見ていて、
こんなふうに感じたこと、ありませんか?
それは、その子自身の特性だけでなく、日々の関わり方が影響しているのかもしれません
これまでたくさんの子どもや保護者と関わってきた経験から、「子育てが上手だなぁ」と感じた人に共通するところを5つ紹介していきます
子育てが上手な人の特徴5選
たくさんの子どもを見てきて、「どんな関わりをしたらこんな子が育つんだろう?」と幾度となく考えてきました
その背景には、子どもの力はもちろん、大人の関わり方が間違いなく影響してると感じたのです
子育てが上手な人ってどんな人なんでしょうか
- 感情が安定している
- メリハリがハッキリしている
- 一貫性がある
- 心にはいつも子どもの姿
- 負の感情をひきずらない
このような人たちの子どもを見ていると「子育てが上手な人だなぁ」と感じます
この特徴がどうして子育て上手につながるのでしょうか
一つずつ解説していきます
子育て上手①:感情が安定している
子育てが上手な人の特徴として、まっさきに考えつくのが、感情が安定しているということです
感情が安定しているというのは、感情の浮き沈みが激しすぎないということです
感情が安定している人の関わり方を見ていると、子どもは安心して話せていたり、落ち着いた様子で素直な自分を出すことができます
この「安心感」が子育てには重要です
「怒らない」が大事なのではなく、怒るまでの ”間” が丁寧な人こそ、子どもに信頼されます
逆に、些細なことで急に怒ってしまうと、子どもが安心できず、本音を言いにくくなってしまいます
子どもが何か人に迷惑をかけてしまったときや、人としてどうしても許せないことをしたときは、叱る必要もありますが、感情的に怒ると、かえって子どもは自分の本当の気持ちを言うことができない状態になってしまうのです
鋭い言葉で感情的に叱るのではなく、包み込むように伝えること
その違いが、子どもとの信頼関係を大きく左右するのです
子育て上手②:メリハリがしっかりしている
子育てが上手な人は、オンとオフを上手に使い分けることができる人です
ゆっくりするときはゆっくりすることに時間を使う
やるべきことには集中して取り組む
そんな人は自然と生活のなかにメリハリが生まれてきます
なぜこのメリハリが子育て上手なんでしょうか
応えはシンプルで「子どもがその姿をみて学ぶことができる」からです
大人も日々の忙しさに追われていますが、それは子どもも同じです
いかに自分のすべきことが明確にわかっていて、『自分のやりたいこと < 自分のすべきこと』を理解しているかが重要です
ゲームや漫画、遊びなど、子どもにとっては「やりたいこと」が生活の中にたくさんあります
それを自分の理性で抑えながら「やるべきこと」に注力していかなくてはなりません
親が ”やるべきこと” に集中する姿勢を見せることは、とても大切な学びになるのです
すべてを親から学ぶわけではありませんが、少なからず身近な大人をみて子どもたちは成長するのです
子育て上手③:一貫性がある
子どもにとって親は人生の指針でもあります
ダメなものをはっきり「それはダメだよ」と言えるかどうかです
子どもに嫌われてしまうことが頭によぎり、本当はダメなことだけど今回はいいか…と思ってしまう人は要注意です
子どもに好かれることは、嬉しいですし、願ってもないことです
ですが、それによって子どものダメな行動を叱れないことは、今後の子どもとの関係を考えると大問題です
「これはダメ」と伝えたことを、状況に応じて曖昧にしてしまうと、子どもは混乱しまいますからね
子育て上手な人は一貫した態度で子どもと接することができる人です
ときには疲れて感情的に怒ってしまうこともあると思いますが、そんなときは素直に「ごめんね」と謝ることができる人は、子どもからの信頼を失いません
そして同じことをくりかえさない人です
謝ったからといって同じことをくりかえしていると、子どもは信頼できなくなります
もう一つ気をつけておきたいことが、子どもの信頼を何で回復するのかです
一貫性がある人は、子どもの信頼回復を自分の行動で示そうとします
ふだんからの言葉づかいや子どもへの伝え方です
注意点として、「ご褒美」や「モノ」で信頼回復をすることは避けましょう
物やご褒美は無限には出てきませんから、それがなくなるともとに戻ってしまいます
それよりも、日々の行動や言葉の積み重ねで信頼を築こうとする姿勢が大切です
子育て上手④:心にはいつも子どもの姿
子育てが上手な人は、常に子どもの気持ちや未来のことを意識しています
叱るときも「子どもを成長させたい」とう思いから言葉を選んで伝えています
子どもを叱ったり、怒ったりすることは必要なことですが、それは子どものためを思って言っているときに限るのです
自分の感情をぶつけるように怒る人は、こどもが傷つくだけになってしまいます
たしかに子どもにも責任をとらせなくてはいけないときもありますが、『それを止めることができなかった自分』が悪かったと思える人が子育て上手なのです
「どうしてあの子はこんなことをしたんだろう?」と、子どもの気持ちに寄りそえる人が、信頼されるのです
子育て上手⑤:負の感情を引きずらない
叱ったり、怒ったりした後のことです
いつまでもそのことを引き合いに出して言い続けていませんか?
子育てが上手な人は、叱るときはしっかり叱って、その後は気持ちを切り替えることができる人です
いつまでも過去の出来事を引きずらず、笑顔で接することができるのです
子どものことを目の敵にするようにな人が子育て上手なはずがありませんよね
叱る=否定ではなく、愛情をもって成長をうながす姿勢が大切です
まとめ
5つの子育て上手を紹介してきましたが、いくつか思い当たるものがありましたか?
紹介したものに重なる部分もありますが、何事も、子どもではなく親としての自分に責任があると思える人は上手に子育てができているはずです
「子どもを自分の思い通りに育てている人」が子育て上手な人ではありません
子どもの意見を受け止めながらも、道をそれることがないようにフォローしていく…親としては子どもの将来に不安を感じてしまうのは当然のことですが、温かく見守っていきましょう
子どもの考えと、親の考えのバランスを上手に保ちながら、一緒に成長していくーーーそれこそが、子育ての醍醐味です
悩みながらでも大丈夫です
少しずつ、子どもと一緒に前に進んでいきましょう
以上です
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