子どもにとってゲームは悪?教育に活かす7つの視点

教育

「ゲーム=悪」と決めつけていませんか?

 

「うちの子、ゲームばかりして困ってるんです」

保護者の方から、よく聞く悩みです。

ゲームは時間泥棒、成績が下がる原因、視力が落ちる…

そんなマイナスイメージが根強くあります。

けれど、教育の現場にいた私が声を大にして言いたいのはこれです。

「ゲームは“悪”ではなく、学びの可能性を秘めたツール」であるということ。

もちろん、使い方を間違えれば害になることもあります。

でも、それはテレビもスマホも同じ。

大切なのは「どう付き合うか」。

今回は、子どものゲームを教育に活かすための【7つの視点】を紹介します。

 


 

 

1. 集中力を高めるツールになる

 

子どもがゲームに夢中になっている姿を見たことはありませんか?

画面を見つめながら、集中してプレイを続けるその姿。

勉強ではなかなか見られない集中力が、ゲームでは発揮されているのです。

この集中力、実は学習にも転用できます。

たとえば、

 

  • **「30分ゲーム→15分勉強」**のようにセットで取り入れる
  • タイマーを使って時間管理のトレーニングにする

 

ゲームは、「集中状態を体験させるツールとして活用できるのです。

 


 

 

2. 論理的思考と問題解決能力が伸びる

 

戦略ゲームやパズルゲームでは、

 

  • 敵の動きを読み
  • 限られた資源を配分し
  • 試行錯誤しながら正解を導き出す

 

これ、まさに論理的思考そのものです。

「なんでその操作を選んだの?」「どうすればうまくいった?」と声をかければ、

自分の考えを言語化する練習にもなります。

ゲームを使えば、「思考→行動→振り返りというサイクルを自然に学べるのです。

 


 

 

3. 英語・言語力の自然な習得

 

最近の子どもたちは、YouTubeやスマホゲームを通じて英語に触れる機会が増えています。

たとえば、

 

  • 英語音声の海外ゲーム
  • 英語表記のメニューや説明
  • 外国人とのオンライン対戦

 

これらを通じて「意味を知りたい」「読めるようになりたい」という自発的な学びが生まれます。

英語の授業よりも、「自分の好きなゲームから学んだ単語」の方が印象に残るのです。

 


 

 

4. 親子のコミュニケーションが増える

 

「今日、どんなステージやったの?」

「その敵、どうやって倒すの?」

こんな会話が自然に生まれるのがゲームの良さ。

特に、小学生の中学年以降になると、親との会話が減っていきます。

でも、ゲームが共通の話題になれば、会話のきっかけが生まれる。

一緒にプレイするのもOK

YouTubeで子どもが好きな実況を一緒に見るのもOK。

**「ゲームがつなぐ親子の距離」**は、思っている以上に大きいんです。

 


 

 

5. デジタルリテラシーの基礎が学べる

 

今の子どもたちは、デジタルネイティブ世代。

将来はどんな職業についても、IT機器を使うのが当たり前の時代です。

ゲームを通じて、

 

  • 操作スキル
  • メニューの理解
  • オンラインマナー
  • データ管理

 

こうした基礎的なデジタルリテラシーが自然と身につきます。

「タブレットで遊ぶのが心配」という声もありますが、

今後はタブレットで学ぶのが当たり前になる時代。

早いうちから“正しい使い方”を覚えさせることが重要です。

 


 

 

6. 協調性と社会性が育つ

 

マルチプレイのゲームでは、

 

  • 協力してステージをクリアする
  • 役割分担を考える
  • 相手の動きを読み合う

 

など、人とのかかわりを前提とした行動が求められます。

ここで育まれるのは、「自分勝手に振る舞っても勝てないという学び。

現実社会と同じように、他人との関係性を意識しながら行動する練習ができるのです。

 


 

 

7. 創造力や表現力を引き出せる

 

マインクラフトやあつまれどうぶつの森などのゲームでは、

 

  • 街をつくる
  • 家具を配置する
  • 色や形を自分で選ぶ

 

といった「創造的な活動」が求められます。

これらは、アート教育や図工と同じように、自己表現力を育てる貴重な体験。

「この世界は、自分が作ったんだ!」という達成感が、自己肯定感の向上にもつながります。

 


 

 

ゲームは“悪”ではない。「どう使うか」がカギ

 

ゲームを完全に禁止するか、それとも教育に活かすか。

それは親の姿勢次第です。

大切なのは、

 

  • やりすぎを防ぐルール
  • 内容の選び方
  • 見守る姿勢

 

を整えたうえで、ゲームを「学びのきっかけ」として見直すこと。

子どもが夢中になれるからこそ、そこにこそ“伸びしろ”が隠れています。

 


 

 

よくある質問(FAQ)

 

Q. ゲーム依存にならないためには?

A. 時間を区切り、「やるべきことが終わってから」というルールを徹底しましょう。親も一貫した態度を取ることが大切です。

Q. どんなゲームが教育向き?

A. マインクラフト、ピタゴラスイッチ的な物理パズル、ことば遊び系のゲームは特におすすめです。

Q. 勉強よりゲームを優先してしまいます…

A. まずはゲームを“ごほうび”にしてモチベーションを上げましょう。学習のあとに遊べるスタイルが効果的です。

 


 

 

おわりに

 

「ゲームなんて、教育に関係ない」

そう思っていた親御さんほど、今回の記事で意外な発見があったのではないでしょうか。

子どもたちが夢中になるゲーム。

そこには、大人が思う以上の教育的価値が眠っています。

だからこそ、**ルールと見守りのもとで“活用する姿勢”**が大切。

今ある「ゲームとの向き合い方」を、今日から見直してみませんか?

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