こんばんわ!るうです!
水を机の上にこぼしてしまったり、何かを壊してしまったりするような失敗を皆さんならどうしますか?
「強く叱ってしまう」
「優しく言いたいけど、なかなかその場では難しい」
「あのとき、強く言い過ぎたかな」と後で振り返る。
そんな経験、あるのではないでしょうか。
子どもが失敗したとき、叱るべきか優しく伝えるべきか…悩むことも多いですよね。
そんなときに、叱ることと伝えることの違いと言い方を知っておけば、いざというときに自分の選択肢を増やすことができますよね。
今回は、そんな「叱る」と「伝える」の違いについて知っていただければと思います。
子どもがしそうな失敗を想像して、その失敗にどう向き合えばいいのか、一緒に考えていきましょう。
「叱る」と「伝える」の違い
「叱る」と「伝える」では、目的とアプローチの仕方が変わってくるのだと思います。
【目的】
・叱る
子どもの行動をすぐにやめさせたり、改善させようとする“コントロール”が目的になることが多いです。
「叱る」という行為は、感情的になることではなく、教育的な意図があるうえで相手に厳しく指導することでもあるため、「叱る」という行動が感情によって左右されてしまうことは避けなくてはいけません。
「今すぐやめて!」
「ダメなことをわからせたい」
という気持ちが前に出やすいのです。
・伝える
子どもが自分の行動を振り返ることができるように問いかけ、自ら考え、自分で気づけるようにすることが目的です。
「どうして良くなかったと思う?」
「次からは、どうすればいいと思う?」
といったように、一緒に考える姿勢をもつことです。
【アプローチ】
・叱る
強い口調・否定的な言葉など、自分の感情に左右された言い方になってしまう。
このとき、子どもは「叱られた」という思いだけが強く残ってしまい、肝心の伝えたかった内容が伝わりにくくなってしまいます。
・伝える
落ち着いたトーンで、子どもの気持ちや現状を受け入れつつ言葉をかける。
子どもが不安になることなく話を聞くことができるので、内容が心に届きやすくなります。
【結果】
・叱られた子ども:
・怖かった
・いやだった
・強く言われた
など、言葉よりも感情が残りがちになります。萎縮したり、言い訳をして逃れようとすることにもつながります。
・伝えられた子ども:
・こうすればよかった
・次は、こんなふうにしてみよう
自己理解や責任感が育つきっかけになりやすいです。
たとえるなら…
叱る=カミナリのように一瞬で響くけどすぐに消える音
伝える=静かな水のように、じわじわ心にしみこんでいく言葉
もちろん、どちらが「正解!」ということではなく、時には叱ることが必要な場面があると思います。
ただ、「伝える」を意識することで、子どもとのコミュニケーションにもつながると、私は考えています。
子どもは「失敗」をどう感じている?
子どもが失敗をしたとき
- テストの点数が悪かった
- 忘れ物をした
- 友だちとけんかをした
「どうしてそんなことを…」とつい言ってしまいたくなるを思います。
ですが、子ども自身も
- しまった
- どうしよう
と感じていることが多いのです。
言葉にできないだけで、心の中ではモヤモヤや後悔を抱えていることもあります。
そんなときに強く叱られると、「失敗=怒られること」と覚えてしまい、何かにチャレンジする気持ちを失ったり、言い訳がやごまかしが増えてしまうこともあります。
失敗したときの子どもたちの「やってしまった」を上手に受け止め、気づきの芽をつぶさないように見守ることが大切です。
その失敗が学びや成長につながっていくと私は思います。
叱るVS伝える
ここからは、例をあげて二つのパターンを比較してみましょう。
【例1】宿題を忘れた
- 叱る:
「なんでやってないの!」
「何回言えばわかるの!」
- 伝える:
「どうしてできなかったの?」
「なにか困ったことあったかな?」
皆さんが子どもの立場であるなら、どちらの言い方のほうが安心できますか。
【例2】友だちに意地悪をしたとき
- 叱る:
「なんでそんなことしたの!」
「ダメって言っているでしょう!」
- 伝える
「お友だちはどんな気持ちになってるかな?」
「どうしてそうしたの?」
このように、自分で考えるきっかけを与えることで、失敗が学びに変わっていきます。
おわりに
親も大人も完ぺきではありません。
つい感情的に叱ってしまう日もあります。
でも、今回の記事の内容を知って、叱るときと伝えるときと、二つの行動を選ぶことができれば子どもたちとのコミュニケーションも楽しくなっていくと思います。
コミュニケーションが深まると親子の信頼関係も確実に構築されていきます。
失敗は、子どもだけでなく親にとっても成長のチャンスと言えるでしょう。
怒るよりも、大切な伝えたい思いを優先して子どもたちに伝えていけたらいいですね。
コメント